行きましたが、その山行には続き
があります。
剱岳登山がメインだったので、
登った後は、そのまま戻る予定
でした。
それが何故、立山縦走になって
しまったのでしょうか?
実際に立山を縦走して気づいた
ことや、難易度について私が
思ったことをお伝えします。
【立山】縦走ルートは?
よく言われる「立山三山」とは「浄土山(2831m)」「雄山(2992m)」
「別山(2874m)」をいうそうです。
(ちょっと分かりにくいかもしれませんが、立山は「富士ノ折立」「大汝山」
「雄山」の総称です)
しかし、実際の立山連峰の最高峰は「大汝山(3015m)」になり、
その他にも「富士の折立(2999m)」「真砂岳(2861m)」なども
含まれます。
(立山縦走を行う前に登った剱岳については
【剱岳】ルート危険個所は?難易度は?登山初心者でもOK?(その1)をどうぞ)
前日に剱岳登山を終えて、本日は目的地の雷鳥沢ヒュッテに向かいます。
(後ろを振り向くと剱岳がきれいに見えました)
本日も快晴です。剱沢キャンプ場を過ぎて、少し上ったところにある
剱御前小舎と別山の分岐点のところで、休憩と水分補給をしていると、
1人の女性がこちらに向かってきました。
何気なく、あいさつをして話をすると、剱沢キャンプ場でアルバイトが
今日で終わり、これから帰るとのことでした。
私たちは来た時と同じ道の剱御前小舎を通って、雷鳥沢ヒュッテに
向かうことを伝えると、せっかくなので立山を縦走してみてはどうですか?
とアドバイスしてくれました。
その女性も縦走をして帰るとのことでした。
私たちはマップを見て、どうしようか話し合いました。
結局、天気も良いし時間的にも余裕もあったので、縦走をしながら
雷鳥沢ヒュッテに向かうことにしました。
別山に向かいます。最初から登りです。稜線まで登っていきます。
(分かりにくいかもしれませんが、写真右下に行先の看板があります)
剱岳のような危険な個所はなかったので、気持ち的には楽でしたが、
ガレ場で大小の岩がごろごろしているので、慎重に歩きます。
早く歩きすぎると、最初からバテてしまうかもしれませんので、
ペース配分には気を付けたほうがいいと思います。
最初はずっと登りです。
別山に到着です。ここから北東に約10分ほど歩くと剱岳が
よく見える北峰があります。私たちは先に進みました。
別山から、真砂岳は約1時間ほど歩きます。最初は緩やかなアップダウンです。
先の方には、まだ雪がたくさん残っていますね。
眼下にはキャンプ場や、山小屋(とは言ってもかなり大きいですが)が
見えます。本日の目的地の雷鳥沢ヒュッテもその付近にあります。
まだまだ先は長いです。
登りが続きます。
剱岳とは違って、急こう配の斜面(手をついて歩く)や崖を登ることはありません。
ただ長い距離をマイペースで歩いていきます。
背の高い木々がなく、乾いていそうな山肌が高い標高にいることを
気づかせてくれます。
見下ろすと緑がたくさんありますね。
結構な距離感がありますね。
いつも思うのですが、登山は一歩一歩の積み重ねなんですよね。
先を見ると気が遠くなることもあるのですが、後で思い出すと
楽しい思い出が残っているんですね。不思議です。
ここからは一度下っていきますが、すぐにまた登りに
なります。
かなり広いエリアに雪が残っています。
結構な角度の斜面を登っていきます。
もう少しで真砂岳山頂ですね。
真砂岳頂上から富士ノ折立方向です。約1時間の距離です。
ガレ場ですね。大小の岩が全て上部から転がり落ちてきたと思うと
怖いです。
結構な距離を直登する感じなので、正直きついところでした。
ゆっくり行かないとバテます。
もう少しで急な登りがなだらかになります。
富士ノ折立です。天候が心配なこともあり、頂上までは
行きませんでした。今思うと行っておいた方がよかったです。
傾斜が緩やかになり、少し楽になりました。
大汝休憩所です。こちらでは昼食にカップラーメンをいただきました。
黒部湖が見えます。湖の一番左がダムです。
大汝山(3015m)頂上です。立山で一番高いところです。
休憩所付近から登っていきますが、ちょっと分かりにくいかも
しれませんが、せっかくですがら忘れないようにしてください。
次の雄山までは、約20分の距離です。近いところにピークが集中
している感じです。
雄山神社の峰本社です(3003m)。500円を納めると登山の安全を祈祷して
下さいます。
とてもきれいな高山植物です。
雄山はとても人気の山で、登山客で賑わっていました。
一等三角点です(2992m)。
雄山は登りも下りも渋滞します。追い抜こうと思っても大小の岩が
ゴロゴロしているので、転倒する危険性がありますので、ご注意ください。
雄山から一の越山荘まで約40分の距離です。
一の越山荘に着くころに、心配していた雨が降ってきて
しまいました。
一の越山荘で雨具を身に着けて出発してから、少しすると
大雨になり写真を撮ることができませんでした。
雨はその先約1時間の室堂まで続きましたが、途中あまりにも
大粒の雨が降ってきたので、雷に襲われるのではないかと
ビクビクしながら歩きました。
頭の中では、もし雷雨になったらどうしようか?とばかり考えて
いました。結局、姿勢を低くするしかないだろうと思っていました。
この辺は綺麗な石畳の道になっているのですが、途中踏み固め
られた雪の上を歩いていたら、足を滑らせて尻もちをついて
しまいました。
でも、幸運にも雷雨にはならなかったのでホッとしました。
ロッジ立山連峰です。宿泊先の雷鳥沢ヒュッテも近くにあります。
天候も信じられないほどの快晴になりました。
雷鳥沢ヒュッテです。とても面白い形をした建物で、
部屋も広く温泉もあるのでとても快適でした。
翌日の朝です。数日ぶりの風呂に入ることができたので、
気力体力が戻った感じがします。でも、今日は室堂山に
登って帰るだけなので、気持ちはとてもリラックスモードです。
写真の左にあるのはテント場です。山小屋にも近いので
安心ですし、より自然を感じられますね。
(テントについては
山岳(登山用)【ドームテント】おすすめ5選!選び方や価格は?
をどうぞ)
出発前、名前からして真っ赤な景色をイメージしていたのですが、
白い煙が出ていました(展望台は大丈夫ですが、地獄谷歩道は
通行止めなっています)。
写真には撮れていませんが、雷鳥の親子を見ることができました。
歩き方に緊張感がなくなっています。
室堂山に向かいます。 今回の山行最後の登りです。
室堂バスターミナルです。
室堂山の頂上があまりよく分かりませんでした。
実はここで大きなミスをしてしまいました。
となりに浄土山があったのですが、もしこちらに
立ち寄っていたら、立山三山を登ったことに
なっていたのです!
それには帰ってから気づきました。友人とは
また行けばいいよねと話しました。
確かに立山はとても良いところなので、機会があればまた
訪れたいと思います。
室堂のバスターミナル付近にある、立山の石碑です。
景色が最高の場所です。
バスターミナルにある、ホテル立山で食事ができます。
富山ポークや白エビ(かきあげなど)を使った料理が有名です。
とやまポークカツ定食を食べましたが、本当においしかったです。
結構おすすめです。
食事の一部メニューはこちらからどうぞ。
室堂へのアクセスについてははこちらでご覧になれます。
【立山】縦走難易度は?
上記の写真を見ていただけるとある程度、お分かりのところも
あると思いますが、剱岳のような急な崖はありませんでしたが、
登山道はガレ場が多く、砂地などでは足が滑りやすい場所が
いくつもありました。
意外とそのような場所での転倒で怪我をする場合が多いので、
足が滑っても、体制を完全に崩さないような歩き方を意識すると
よいかもしれません。ストック(トレッキングポール)も役に立ちました。
今回のように天候が急変する場合もありますので、雨具は絶対に
必要です。
それと、登山道は比較的分かりやすく、標識もあるのですが、
地図であらかじめルートを決めて、コンパスを使用するとより
安全で確実に目的地に到着できると思います。
木々に覆われている低山とは違い、広く見渡せることができるの
ですが、天候が崩れると視界が急に悪くなり、何も見えなくなって
しまいます。
マップも防水用の透明なケースに入れると便利です。
今回は、剱岳登山を目的として立山に入りましたが、
立山縦走まですることができ大変充実した山行に
なりました。
難易度的には、比較的やりやすい方になる思います。
天候などの条件がそろえば、初心者の方でも行けるとは
思いますが、体力は絶対に必要です。
初心者の方は、経験者の方と同行するなどして、
宿などをうまく利用して無理なく行くことをおすすめ
します。
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