2015年3月16日(月)に明らかになったのは、
昨年11月13日に飛行試験を行っていた陸上自衛隊
の無人飛行機のエンジンが停止したため手動に
切替え不時着を試みましたが、着陸時の強い
衝撃により胴体部分が破損していました。
その無人飛行機は「スキャンイーグル」と
いわれるもので、米軍でも認められるほどの
高性能だそうです。
その気になる性能と価格について
調べてみました。
米ボーイング子会社【スキャンイーグル】性能は?
「スキャンイーグル」はアメリカにあるボーイング社の
子会社インシツ社製の偵察用無人機です。
初飛行は2002年6月20日で、以降さまざまな場所での
情報収集に役立てられています。
「スキャンイーグル」仕様
全長: 1.55m~1.71m
翼幅: 3.11m
重量: 14㎏~18㎏
「スキャンイーグル」性能
巡航速度: 時速111km
最高速度: 時速148km
滞空時間: 24時間以上(30時間以上飛行対応可)
最高到達高度: 5950m
「イーグルスキャン」計器類
高解像度カメラ(昼間も夜も撮影可能)
熱画像処理装置(赤外線を感知して映像化する装置)
「スキャンイーグル」の性能は速度や、飛行可能高度などをみても
素晴らしいものがありますが、一番驚いたのはその滞空時間です。
24時間以上飛行可能というのは、通常のラジコン飛行機では
全く考えられないレベルです。
動力は、ピストンエンジンでプロペラを回して推力を得ます。
離陸をするときは、専用のカタパルトを使うことにより
長い滑走路が必要ないため、場所を選びません。
もちろん、離陸最高重量が22㎏の航空機を飛ばすのですから、
かなり重量感のあるカタパルトを使うので、街中では難しいでしょう。
「スキャンイーグル」の操縦方法ですが、あらかじめ入力したプログラムを使うか、
GPSとフライトコンピューターをオペレーターが遠隔操作するものです。
飛行条件にも左右されにくいので、昼夜問わず飛行可能で映像なども入手できます。
また、他の航空機などとの衝突を避ける措置もとられているので、信頼性の高いものに
なっています。
一度、離陸した「スキャンイーグル」を回収する場合は、どこかに着陸を
するのではなく、専用の「スカイフック」と呼ばれる高さ約16mのタワーから垂らされた
ワイヤーに飛んでくる「スキャンイーグル」の翼を引っ掛かけるというものです。
想像するのは難しいと思いますので、こちらで動画を視聴してみて下さい。
スキャンイーグルはその性能が認められ、日本の自衛隊や米軍などを含め多くの国で
使用されています。
米ボーイング子会社【スキャンイーグル】価格は?
ここまでの高い性能を持った「スキャンイーグル」ですが、
コストパフォーマンスに優れているということです。
個人で購入できるのかは分かりませんが、公表されている販売価格は
約100,000アメリカドル(1ドル120円で換算すると、約1200万円)になります。
このような優れた技術が平和利用に使われるといいですね。
最近は下記のような一般販売されているドローンもあります。
DJI PHANTOM 4 PRO + (ファントム4 プロ・プラス)
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