入笠山は、標高が1955mで、アクセスも良く比較的登りやすい山になっています。
ただ、実は今回のメインの目的は登頂ではなく、途中の山荘にある幻の(?)ビーフシチューを食べに行くことでした。
果たして目的は達成できたのでしょうか?
【入笠山】登山ルートは?プロジェクト・インポッシブル第1弾!
入笠山は、南アルプスの最北部にあり、標高は1955mありますが、冬季は最寄りの「富士見駅」から出ているシャトルバスに乗れば
10分で入笠山のふもとにある「富士パノラマリゾート」まで連れて行ってくれます(無料)。
富士パノラマリゾートでは、スキーやスノーボードを楽しむことができ、登山客もリゾートのゴンドラを使えば約10分ほどで、山頂駅まで行くことができるので、入笠山山頂の往復を約3時間ですることができます。
(スキーやスノーボード用品を扱っているL-Breathでは、現在セール中です)
この山に決めた理由は、2016年3月に放送された「嵐にしやがれ」で、櫻井翔と岡田准一が冬の入笠山登山にお忍びで行くという企画がありました。
その時に、2人が登山途中のマナスル山荘(現在は、屋号がヒュッテ入笠に変更されています)で「ビーフシチュー」を、「うめえ!」を連呼しながら食べていたのを見てから、いつか必ず食べに行く!と決めていました。
そのチャンスが2020年の新年の休みに訪れました。
いつも登頂が目的の登山をしていたので、今回は「ビーフシチューを食べに行く」ために行くことにしました。
しかも、このシチューは時には売り切れてしまうというではないですか!
もしかしたら「不可能」なのかもしれないと思ったので、これは本気で行かないといけないと思い、あえてプロジェクト第1弾として目標にしました。
一緒に行く友人にもそのことを伝え、作戦を練りました。
まず、電車は特急あずさを使って行くのですが、確実に乗り遅れないようにするために新宿を7時発ではなく、7時半出発の便を選びました。
(どちらの便に乗っても富士見駅で乗るシャトルバスは同じ時間のものです)
目的地は「富士見駅」。
ここから「富士パノラマリゾート」行きのシャトルバスに乗り換えます。
乗り換えの時間は10分ほどの余裕があります。
ところが、ここで思いもよらぬことが起こりました。
なんと乗る予定の特急あずさに遅れが出ていて、到着が10分ほど遅れるとアナウンスがありました。
これはまずいと思いながらも、冷静にどうやってシャトルバスに乗ればいいのかシミュレーションを行いました。
しかし、どう考えても到着時間と出発時間が同じでは物理的に無理という判断をしながら、朝ごはんのサンドイッチを食べていると、眠くなってしまい、起きた時にはそろそろ到着というところになっていました。
ところが、さすがの「あずさ」、何と富士見駅に着くまでに時間を取り戻していて、定刻通りに目的地に着きました。
前置きが長くなりましたが、富士見駅からは順調で、シャトルバスにも問題なく乗ることができ、富士パノラマリゾートにも問題なく
到着しました。
ここでゴンドラの往復チケットを購入します。
ゴンドラ乗り場は、リゾート入口から入って、一番右にあります。
ゴンドラは、風も受けずに登れるので、とても快適です。
山頂駅に着くと、入笠山ハイキングコースの看板があります。
ここで看板だけを見るとどちらに行くか迷うかもしれません。
マップル(MAPPLE) 2023年度版 山と高原地図 北岳・甲斐駒 42
看板の右手から、木の階段がありますが、地図とコンパスで照らし合わせると、左手にある道が山頂方向になっていたので、そちらに向かいます。
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アイゼンを着けて出発です。
その道は登山道にしては広く、車も通れるくらいの道ですが、迷わずに進みます。
少しすると登りから多少下りになります。
広い道はそのまま下っていくのですが、途中看板があり、左手には細い登山道らしき道があります。
コンパスで確認をすると、左手を指しているので、そちらに向かいます。
ここからやっと登山ぽくなってきます。
進んでいくと、開けてきて木の長い階段が見えてきます。
景色が開けてきて、とても開放感がありますね。
入笠湿原です。
通りに出ると「山彦荘」が見えてきます。営業しているかは分かりませんでした。
ついに到着! マナスル山荘のビーフシチュー!
そこからまた細い道に入り、歩いていくと、目的地の「マナスル山荘」に到着しました。
時間は11時過ぎていた感じでした。(ランチは11時から14時)
まだお昼にはちょっと早かったのですが、目的は「ビーフシチュー」でしたので、真っ先に食堂に向かいます。
上の写真右にあるビニールシートのある椅子に荷物を置きます。
右のドアから入ると受け付けは左手にあります。
早速、ビーフシチューを注文します。
料金は1650円と追加でパン(1個100円)も頼みます。
頼んでから出てくるまで少し時間がかかりますが、売り切れてなかったので、良かった~と思いました。
パンは自分の好きなものをかごからとります。私はクロワッサンを選びました。
無料でお茶を飲むことができるので、飲みながらどのようなものが出てくるのか楽しみに待ちます。
やっと出てきました。
そのビーフシチューは、鉄鍋に入っていてたくさん入っています。
正直、一人で食べきることができるだろうか?と思いました。
でも約3年と10か月待ち望んだビーフシチューが目の前にあるのです!
スプーンを手に取り鍋に入れると、具が詰まっていました!
肉もたっぷり入っています。そのほかにもキノコなどの野菜も入っています。
早速、角切りにした肉をほおばります。かなり煮込んであるのでしょう。
肉はとても柔らかく、思わず嵐の番組で見た時と同じように「うめっ」と言ってしまいました。
その後も、もう登山の事は忘れて、夢中で食べていたら、ビーフシチューを完食してしまいました。
私的にはもう満足で、こちらでゆっくりして、あとは帰ってもよいと思いましたが、私の友人はそれを許してはくれませんでした。
中にあるトイレを借りて(山荘の方に言えば快く貸してくれます)、食堂を出ました。
入笠山 登山 再開!
ここから山頂まではコースタイムで約20分なのですが、ある意味、ここからがやっと本当の意味での登山になります。
マナスル山荘から出て、右手に登山道があるのですが、山頂までは登りが続きます。
たくさん食べてしまったので、重くなった体を上に運ぶような感覚です。
途中、分岐があるのですが、どちらから行っても頂上に着くことができます。
私たちは、左手の岩場迂回コースを行きます。
山頂直下はちょっと急斜面になります。
山頂です。
頂上の標高は低いですが、山頂は開けていて景色はとても良いです。
富士山も見ることができました。
山頂はそれほど混んではいませんでしたが、ツアーで来ている1グループの人たちと、個人で来ている人たちが何人かいました。
今回は日帰り登山で、帰りのシャトルバスに間に合わせないといけなかったので、写真を何枚か撮ったら、下山を始めました。
帰りは「岩場コース」で帰りました。岩場コースは多少急斜面でしたが、それほど大変ではなかったです。
帰りのゴンドラで、温かいタオルをもらいました。
とても有難く思いました。
帰りもシャトルバスで帰ります。
【入笠山】難易度は?
冬の入笠山登山は、とてもアクセスが良く途中、営業しているマナスル山荘もあるので、比較的安全に登山をすることができます。
初級の冬山登山としても、おすすめの山ですが、道には雪があり、ところどころ凍っているところもあるので、6本爪以上のアイゼンは必要になります。
ピッケルは必要ありませんが、足の負担を軽減したい方はストックもいいと思います。(私たちは必要ありませんでした)
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ただ、今回は積雪量が少なかったので、必要ありませんでしたが、2月~3月になると積雪量も増える可能性がありますので、その場合はスノーシュー(山頂直下は使えません)とストックが必要になる場合もあります。(レンタルもあります)
マップ(山と高原地図 北岳・甲斐駒)にある入笠山の地図やコンパスは必要です。
持っていない人で、道を間違える人もいました。
特に天気が悪くなると、より道に迷いやすくなりますのでお忘れなく。
天気が良ければ景色は最高です。
きっと思い出の残る登山になると思います。
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