日本人は、お酒に弱いいわゆる「下戸」の人の
割合(30~40%)が欧米人よりも多いと言われています。
そのことが胃がん患者が多い原因となっている
そうです。
そこで最近、L-システインという栄養素が
注目されているようです。
L-システインがもたらす予防効果とは
どのようなものなのでしょうか?
【L-システイン】を多く含む食品は?胃がん予防?
日本でも、男女年齢問わず居酒屋などでお酒を飲む人が多いと思います。
しかし、日本人の体質はお酒に弱い傾向にあります。以前、私は以前、北米に住んでいたことが
ありますが、北米人はパーティーなどに行くとお酒を大量に飲みます。
ところが、あまり表情が変わらないのです。もちろん酔っぱらっておかしくなってい人も
いましたが、基本的に強いという印象が強かったのを覚えています。
それに比べて日本人は、少量のお酒も飲めない人もたくさん存在しています。
では「お酒に弱い」というのはどういうことなのでしょうか?
それはお酒(アルコール)体内に取り込まれると、アセトアルデヒドという物質が生じます。
このアセトアルデヒドという物質がくせもので、胃がんリスクを高めるものと言われています。
お酒に強い人は、体内で発生したアセトアルデヒドを分解する能力が高いので、リスクは
低くなるのですが、お酒に弱い人の場合はアセトアルデヒドが分解されずに長時間、
胃の中(胃液)にとどまることになり、胃がんのリスクが高くなるというのです。
それでは「下戸」の人は、お酒を飲まないようにしなければならないのか?ということに
なりそうですが、仕事などの付き合いなどで飲酒が必要な場合もあるでしょう。
そこで現在注目されているのが、「L-システイン」という栄養素です。
なぜ「L-システイン」注目されているかというと、お酒(アルコール)を摂取した後に
「L-システイン」を投与すると、胃液中のアセトアルデヒドの濃度の増加を抑えることが
確認されたそうです。
それでは「L-システイン」を多く含む食品を摂ればいいことですよね?
ところが、「L-システイン」はほとんど食品には含まれていないのです。
それではどうしたらよいのでしょうか?実は、「メチオニン」といわれる
必須アミノ酸を摂ることによって「L-システイン」がつくられるそうです。
「メチオニン」多く含まれる食品は、豚肉(赤身)、しゃけ、卵、ヒマワリの種、
赤ピーマン、ブロッコリー、赤唐辛子、芽キャベツ、にんにく、玉ねぎ等です。
食品などで、十分に取れない方には「L-システイン」を手軽にとれるサプリメントも
あります。よく耳にする「ハイチオールC」などが有名ですね。
「L-システイン」には、二日酔いやアンチエイジング、美容などにも効果があると
言われています。
もちろん、病気や老化に一番関係するのは、日頃からの食生活などの生活習慣と言われています。
ですのでサプリメントは補助的なものと考えて、日頃からバランスを考えた食事をとることが、
健康で過ごせる秘訣なのではないでしょうか?
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