平均視聴率が13.5%という高い数字をマークしました。
第2話の感想
第2話はサブローが城内で、現代の食べ物である、かつ丼や、グラタン、ハンバーグ、
パスタ、パエリア、しまいにはホットケーキを目の前に一生懸命ほおばっているところから
始まります。
もちろんこれは夢で目を覚ますと、怖い目つきをした信長の正妻である帰蝶が
サブローを見下ろしていました。
サブローは、名簿台帳に目を通していたのですが、眠くなって寝てしまっていたのです。
そんな時、家臣が突然やってきて、サブローに西田敏行演じる美濃の斎藤道三がサブローに
会見の申し込みがあったことを伝えられます。
しかし、サブローは冷酷で皆に恐れられている斎藤道三に会うことを嫌がります。
斎藤道三は帰蝶の父親でもあります。
サブローは帰蝶に斎藤道三に一緒にあってもらいたいと頼みますが、
帰蝶は怒って「誰が会うか、あんな男」と断ります。
現代でもありそうな会話ですが、ここは戦国時代、女性は政治にも使われ犠牲になっていました。
帰蝶も例外ではなかったようです。
きっと父親からの愛情を受けたことがなかったのだと、その時、私は思いました。
斎藤道三はとても神経質な人だったらしく、サブローは着物選びから慎重に行わなければなりませんでした。
そんな時、斎藤道三を恐れる人物が他にもいました。それは駿河の今川義元で、美濃が信長の尾張を攻め落とすと、
次に自分たちが攻められることを恐れていました。
そこで、偵察に後の豊臣秀吉である、山田孝之演じる田原伝二郎(木下藤吉郎)を尾張に送ります。
そのようなことが進む中、会見当日を迎えます。
織田信長が、到着したということを聞いた、斎藤道三は家臣を率いてサブローが待っている
部屋に向かいます。部屋に着くと待っていたサブローは、なんと高校生の制服を着ていました。
それを見た、斎藤道三の息子である斎藤義達は、見たこともない人をからかっているようにも
見える服装をみた瞬間、刀を抜きサブローに切りかかろうとします。
何と恐ろしい時代でしょう?
それを見た斎藤道三は、息子の斎藤義達にやめるように怒鳴ります。
そして目を大きく見開いて驚きながらサブローを凝視して
「皆のもの、二人きりにしてはもらえないか?」と言います。
怯えるサブローは、逆らうこともできず斎藤道三と二人きりで話をすることになります。
一人で待っているサブローの部屋に、斎藤道三が入ってきます。
その姿を見たサブローは自分の目を疑います。
何故なら戦国時代にいる斎藤道三が、警察官の制服を着ていたからです。
腰には警棒を付けていました。
実は斎藤道三も、1972年からタイムスリップをして戦国時代に来てしまったらしいのです。
サブローは、現代から持ってきたポテトチップスを斎藤道三に分け与えます。
斎藤道三は、まさかポテトチップスが食べれるとは思っていなかったので感動して、ほおばります。
賞味期限は2014年12月20日になっていました。
サブローは、斎藤道三が40年近く現代に戻れていないことを聞き、ショックを受けます。
斎藤道三は、その40年間を必死に何とか生きてきたようですが、その代わりにたくさんの敵を
作ってしまったようです。そして、この戦国の時代で生涯を終える覚悟もしていました。
仲良くなったこともあり、サブローは自分は信長に頼まれて入れ替わったことを話してしまいます。
それと歴史の教科書をなくしてしまったことも話します。
話がうまくいき、家臣も安心して一緒に尾張に帰ると、サブローは待っていた帰蝶に父親はいい人だったと
話します。すると帰蝶は「気を抜くと大事なことを招く」と警告されてしまいます。
リラックスをしているサブローのもとに、今度は斎藤道三の息子である、斎藤義龍が軍を率いて
サブローに会いにきます。
斎藤義龍は、斎藤道三の指示で帰蝶を織田家と離縁させるために来ていました。
信長が偽物だと知った道三は、織田家は利用価値がないとみなし、
帰蝶をより利用価値のある武田家に妾として送ることにしました。
サブローは翌日までに承諾しなければ、戦をしかけられ攻められることになってしまいました。
サブローは家臣に説き伏せられ帰蝶を手放すことを強いられます。サブローも考えてしまいます。
しかし、帰蝶の気持ちはすでに固まっていて、武田家に行くことを決めていました。
ここで、帰蝶は本心ではどこにも行きたくないと思っているように見えました。
前田犬千代にはキスマイの藤ヶ谷太輔
前田犬千代を演じるのは、Kis-My-Ft2(キスマイ)の藤ヶ谷太輔です。
実は私が信長協奏曲の出演者で一番注目をしているのは、
藤ヶ谷太輔演じる前田犬千代です。
前田犬千代は、後に前田利家になりますが、信長の右腕として
天下統一を目指す上でなくてはならない存在でした。
第2話では藤ヶ谷太輔演じる前田犬千代は、信長の城に行き、
門の前で信長のもとで働きたいことを伝えます。
今回、藤ヶ谷太輔はワンカットのみの出演でしたが、
これからあの「歌舞伎者」と言われた、前田犬千代を演じるのか
とても楽しみです。
小栗旬演じるサブローの決意
サブローは、何とか帰蝶が武田に送られることを止められないか考えますが、
帰蝶は諦めていて、従わなければならないと思っているようでした。
サブローは昔、帰蝶が幼い時、父である斎藤道三と仲が良かったことを知ります。
しかし、その後、何故か帰蝶は他の国に人質として送られます。
その国の力が弱くなると、今度は帰蝶に尾張に行くように言います。
斎藤道三は美濃が大きくなるにしたがって、帰蝶に対してますます冷たくなりました。
帰蝶は、心では父親である斎藤道三を嫌いたくはなかったのですが、
このような扱いをされたのですから、仕方がなかったかもしれません。
一方、織田家とは縁が切れることもあり、斎藤義龍は尾張を攻め落とそうと、
父である斎藤道三に催促しますが、斎藤道三は息子の義龍を殴り、
お前の言うことなど聞くかと言います。
この時に、斎藤義達はとても悔しそうな表情で、何かを考えながらじっと我慢を
しているように見えました。
何とか、帰蝶を止めようとするサブローは、美濃を守るために帰蝶を
人質にしてきたという斎藤道三を問いただします。
そして、帰蝶を父親の斎藤道三もとにおいてほしいと頼みます。
しかし、斎藤道三は「子供は親の道具として生きる」と言い、
「偽物(信長)のお前には用はない」と言って相手にしてくれません。
斎藤道三は、表向きは帰蝶に対して冷たい態度をとっているのですが、
サブローは斎藤道三が帰蝶を武田家に妾として送った後、
武田家の配下に加わり美濃を手放す覚悟があることを知ります。
一体これはどういうことなのでしょうか?
そんな時に、美濃からの忍びが各国の名簿台帳を盗んでいることを聞きます。
そこでやっとサブローは、帰蝶の父親の斎藤道三は、強い国に帰蝶を嫁がせていたのは、
帰蝶を守るためだったと気づくのです。
サブローと同じく歴史が得意でない斎藤道三は、まだ名前が存在しない
豊臣秀吉、徳川家康を探していたが見つからず、当時、最も勢いがあった
武田家に決めたということだったのです。
敵の多かった斎藤道三は、帰蝶を美濃においておくと危ないと思っていて、
なるべく遠ざけていたのです。
そのことをサブローが帰蝶に話すと、信じられないと言われてしまいます。
そんな時に、斎藤道三は忍びが見つけたサブローが探していた
歴史の教科書を渡されます。
そして実の息子である義龍に、謀反をおこされて殺されることを知ってしまいます。
斎藤義龍は本当に謀反を起こします。兵の数は斎藤義龍が1万7千人、
斎藤道三が2千7百人です。
サブローの歴史の本の通り、戦が始まるとあっという間に、斎藤道三はたくさんの兵を失い、
圧倒的不利な状況に追い込まれます。
そのことを聞いたサブローは助けに行くと言い出します。しかし織田家が用意できる兵は、
たったの7百人で、家臣たちは勝ち目のない戦いに出兵することを反対します。
しかし、サブローは一人で行くと言い、帰蝶には道三に言いたいことを
考えておくように言います。
そんなサブローに、結局家臣たちもついていきます。
斎藤道三は、勝ち目のない戦に来てくれるサブローに感動し、
歴史の本を見て、歴史通りだと知ってサブローを本物の信長と認めます。
戦場に向かうサブローたちに、斎藤道三からの使いが歴史書と
サブローと帰蝶宛ての手紙を渡します。
その時、サブローは、斎藤道三は討ち死にしたことを知るのです。
尾張に帰ったサブローは、帰蝶に手紙をわたします。
そこで帰蝶は、父親の斎藤道三の本当の気持ちを知ることになるのです。
斎藤道三の手紙には、帰蝶に「この乱世を生き抜いてほしい。会えたことを幸せに思う。」
と書かれていました。
帰蝶は、自分の気持ちを伝えられなかったことを悔やみ、父からの愛情を知ることができたのです。
そして、帰蝶はサブローがに、「この文を届けてくれたことを感謝しております。信長様。」
と初めて二人きりの時に信長様というのでした。
この時、二人の気持ちが近くなった一瞬でした。
いつの時代も、親子の関係は複雑な時もあり、特に相手のことを思っていても、
そのことを口にすることができず、相手に理解をしてもらいないこともあります。
しかし、思いというものは相手に話さないと伝わりにくいものです。
何かある度に、思いを伝えるのは相手に負担をかける場合もありますが、
本当に必要な時は、必ず思いを伝えることは大切なのではないかと思います。
サブローの場合は、時には出しゃばりと思われてしまうかもしれませんが、
私は、サブローはとても人間味があって好感がもてると思いました。
サブローは外に出て、お気に入りの見張り台の上で、斎藤道三からの手紙を読んでいました。
斎藤道三は、サブローへの手紙に「(サブローは)偽物ではなく歴史に名を残す信長だった。帰蝶をたのむ。」
「歴史はお前の手で切り開け。お前は運命をも越えて行け。」と書き残していました。
サブローが歴史の教科書を見ると、本能寺の変のページが切り取られていました。
帰蝶がサブローを迎えにきます。そしてサブローは
「この時代でちゃんと生きてみる。おっさん(斎藤道三)の分まで生きてみせる。」と
決意を新たにします。
そして、「この時代は、こんなに星がきれいだったんだ。」と帰蝶に話すのでした。
第2話の最後に、山田孝之演じる田原伝二郎(後の豊臣秀吉)が木下藤吉郎を名乗り
馬番としてサブローの城に潜り込みます。
これから一体、どのような展開になっていくのでしょうか?