武奈ヶ岳

出典:Wikipedia

2016年8月の夏休みに私の

友人が武奈ヶ岳登山に単独で

行きました。

 

武奈ヶ岳の標高は1214mと低山

ですが、あともう少しで遭難に

なるという経験をしたそうです。

 

実際に、どのようなルートを使って

行動をしたのかや、難易度、何故、

遭難しそうになったのかをご本人の

協力で検証してみました。

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【遭難事例】武奈ヶ岳登山ルートは?

2016年8月は、全国的に天候が例年とは違っていたように

思えます。

 

特に、今年は高気圧が日本列島の西と東にあり、本州から

外れている日が多く、結果、台風が発生すると、気圧配置から

日本を直撃することが、多かったです。

 

夏にもかかわらず高気圧の勢力が弱かったせいで、北から

冷たい空気が上空に流れてくることも多く、ゲリラ豪雨なども

頻繁に発生しました。

 

友人が武奈ヶ岳に行ったのは、ちょうど台風が影響を及ぼす

前日だったのですが、登山当日の天候は問題がなかったそうです。

 

私も、友人が単独で登山に行くかもしれないという話は聞いて

いたので、くれぐれも装備はしっかりと準備をして、気を付けて

行くように伝えたことを覚えています。

 

(参考までに、今回の山行の装備は下記のとおりです)

雨具、登山靴(ハイカット)、ザック(30L)、水分(ポカリスエット500ml、

ダカラ500ml、水1.5L)、行動食(あめ)、ランチ(サンドイッチ、おにぎり2個)、

 ツェルト、帽子、コンパス、ヘッドランプ、GPS、着替え、携帯電話

 

出発前の予定ルート

9:30 バス停(坊村)出発 → 武奈ヶ岳山頂到着 → コヤマノ分岐

→ イブルキノコバ → 比良スキー場跡 → 八雲ヶ原

→ 金糞峠 → 正面谷 → 大山口 → イン谷口

比良駅 (予定到着時刻16:00)

 

実際の山行ルート

9:30 バス停(坊村)出発 → 12:00 武奈ヶ岳山頂到着 → 12:30 武奈ヶ岳山頂出発

→ (登山道を通らずに)コヤマノ分岐 → (道に迷いながら)イブルキノコバ

→ 比良スキー場跡 → 八雲ヶ原 → 金糞峠 → 堂満岳山頂(予定にはなし)

→ 堂満東稜道 → (道に迷う) → イン谷口 → 18:00 比良駅に到着

 

(実際に友人から聞いた当日の行動)

武奈ヶ岳バス停武奈ヶ岳バス停2

坊村バス停付近。

武奈ヶ岳登山口看板武奈ヶ岳登山口2

坊村バス停からGPSで登山道を確認しながら歩き始める。

 

必須のマップは所持していなかったけれど、あらかじめ

ガーミン受信機(GPS)にルートを入力してあったので、

GPSを見ながら武奈ヶ岳山頂に向かう。

 武奈ヶ岳山頂

武奈ヶ岳山頂までは順調で、途中、水分補給をしたが、ほとんど

休憩はなしで、歩き続けて山頂に到着したのは12時頃。

 武奈ヶ岳山頂からの景色(武奈ヶ岳山頂からの景色)

山頂では約30分のお昼休憩をとる(サンドイッチ、おにぎり2個)。

 

12時30分頃、武奈ヶ岳山頂を出発。GPSを見ながら登山道を

歩きはじめるが、違う道に入ってしまった(南に進むところ、

北へ進んでしまう)。

 

GPSで進んでいる方向が違うことに気づき、もう一度、武奈ヶ岳

山頂に戻る。

 

山頂で行先である、南側の登山道への入り口が分からなかった為、

道はなかったが、GPSの示す方向の南の斜面を降り始めた。

 

斜面を下り続けたが、登山道になかなかたどり着くことが

できなかったけれど、山頂に登って戻った場合の体力消耗を

考えた結果、そのまま下り続けることにする。

(体力的に消耗していたため)

 

かなりの急斜面だったが、そのうちに登山道に出ることが

できた。

 コヤマノ分岐コヤマノ分岐2イブルキノコバへ武奈ヶ岳とイブルキノコバの分岐。比良スキー場跡地比良スキー場跡地

八雲ヶ原

八雲ヶ原2八雲ヶ原

 

イブルキノコバから金糞峠までは、緩やかな斜面だったため

ゆっくり歩くことができた。

 

しかし、金糞峠から先は急斜面で、加えて完全に道に迷う。

 

(もしもの時にツェルトがあると助かります。特にアライの

スーパーライトツェルト1 (1~2人用) は軽量でウレタン

コーティングが施されていて、多少の雨にも対応

できるので安心です。)

 

本格的なテントをお探しの方はこちらを参考にしてみてください

 

金糞峠から、南東にある正面谷を通っていく予定が、に下ってしまい

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予定にはない堂満岳を通過することになる(正面谷の方面の道は

分かりずらかった)

 金糞峠から堂満岳

途中、道が違うことが分かっていたけれど、GPSで堂満岳を通って

予定ルート上のイン谷口に行けることが分かったので、そのまま

行くことにする。

 堂満岳山頂堂万岳景色

堂満岳山頂

 

しかし、堂満岳から堂満東稜道を歩いている最中に、道を間違えて

道になっていない林道に迷い込んでしまう(この時は登山道を

歩いていると錯覚していた)。

 

道は南東に伸びていたが、急斜面の北東を歩いてしまう。

 

 一度、登山道に戻ろうと試みたが、後ろをみると道の痕がなく

分からなかったため、諦めてルート変更せざるおえなくなる。

 

 しかし、GPS上でそのまま降りれば正面谷に着くことが、

分かったので、そのまま進む。

 

あせりと疲労から足にも力が入らなくなってしまい、2回

急斜面をずれ落ちた。

 

2回目に大きく滑り落ちたときに左脇腹から背中には

長い切り傷(内出血)、すねは打撲、膝を打った。

 

足の裏には、靴擦れや、水膨れができた。足の裏は

じんじん痛んだ。

 

後戻りはできなかったため、GPSを信じて降りた結果、

大山口とイン谷口の間にある登山道に出ることができた。

 イン谷口周辺イン谷口周辺2イン谷口周辺

 

イン谷口から比良駅イン谷口から比良駅2イン谷口から比良駅へ

 

そこからは予定通りの登山道を歩き、予定より2時間遅れの

18時頃比良駅に無事到着。

比良駅 

 以上が友人が体験したことですが、私はその話を聞いて

友人を非難するどころか、逆にこれは誰にでも起こること

かもしれないと実感させられてしましました。

 

たしかに、絶対不可欠な地図をもっていなかった

ことはあってはならないことですが、それも低山だし、

GPSを持っていたので問題ないという油断もあったと

思います。

 

特に、登山専用の地図にはこまかな登山道だけでなく

コースタイムや危険個所、水の補給できる場所、宿や

避難場所までありがたい情報がありますが、GPSには

そこまでの情報はありません。

 

GPSは電池切れや、故障の可能性もあることから、

あくまでもGPS(ガーミンなど)はバックアップとして

持って行く気持ちが必要だと思います。

 

唯一、友人が持って行って助かったと話していたものは

十分な飲み物でした。

 

最初は、あまり飲んではいなかったそうですが、道に迷って

からは体力の消耗も激しく、水分がたくさん必要だったそうです。

 

今回、2.5Lの飲み物を持っていたのも、無事に帰ってこれた一因

かもしれません。

 

最後によく聞くはなしですが、人間は疲労した状態でパニックなどに

陥って大きなストレスに身を置かれると、平常心をうしない

冷静な判断ができなくなることが、実際の体験談から伝わってきました。

 

今回は、遭難までは至らなかったですが、一歩間違えれば誰でも

遭難する危険性はあると思いました。

 

特に、ペース配分を誤り、疲れがピークになったところで思考能力も

下がり、道に迷うというパターンが明らかになったのと、肉体的にも

精神的にも疲れてしまうと、違うと分かっていても楽だと思う方向に

行ってしまうことが実際に起こりました。

 

もし、私の友人がその日に遭難をしていたら、翌日から台風の影響で

悪天になっていたことを考えるとぞっとします。

 

私もこれから山行をしていく上で、準備はしっかりして何かあった

ときの対処法も十分に考えていきたいと思いました。

 

武奈ヶ岳登山難易度は?

今回に武奈ヶ岳登山に私は同行していないので、友人から聞いた

情報になりますが、武奈ヶ岳の標高は1214mで、日本によくある

低山のように、夏になれば木々が生い茂っているので、北アルプスの

ような岩場のように視界が開けていないので、遠くの方を見てコースを

確認することは難しいです。

 

なので、武奈ヶ岳のような低山で、迷子にならないようにするには、

地図とコンパスをしっかり使えるようにしておく必要があると思います。

 

私は、以前北米の山を登っていましたが、よほどの観光地でない限り

ほとんどの場合、山には行先を示す標識などはありませんでした。

 

なので、コンパスワークも大事でしたが、帰りも同じ道を使用する場合は、

カラーテープなどを目立つところに結んでおいて、分かりやすいように

マーキングをしたりしました。

 

日本の山は、親切に標識などで行先を示してくれている場合が多いのですが、

頼りすぎていつも自分がいるポジションを把握できていないと迷ってしまう原因と

なってしまいます。

 

それに、武奈ヶ岳は日本200名山には入っていますが、登山客の数は

100名山の山と比べるとかなり少なくなるので、単独での山行の場合、

場所によっては歩いているのは自分だけという可能性もあります。

 

登山道は、意外と錯覚を起こしやすい場所も多く、行った方向が正しいと

思っていても、実際はけもの道だった、なんてことも起こる可能性があります。

 

そのような道迷いを防ぐためには、いつもマップ上で自分の位置を

確認しながら歩くことが必要になります。

 

実際に、私の友人が道に迷ったのも思い込みや、勘違いでした。

 

私が考える武奈ヶ岳登山は、マップやコンパスの使い方をマスター

していない方が、行く山ではないと思います。

 

今までも、遭難して死亡した事例もありますので、しっかりと調べてから

行くことをおすすめします。

 

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