2017年の厳冬期登山の

時期も終わり、残雪期登山の

季節になりました。

 

雪山で一番怖いのはやはり

雪崩だと思います。

 

先日も、登山者が雪崩に

巻き込まれたことがニュースでも

取り上げられました。

 

雪山登山に行くときには必須とも

言える品質の高いビーコンを

ご紹介します。

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【雪崩】に巻き込まれないようにするためには?

(出発前)

誰も雪崩に遭遇したいとは思わないでしょうが、

雪山登山に出かける前に、これから行く場所の

雪崩のリスクを調べる登山者は少ないかもしれません。

 

しかし、少し慎重になって調べてみると、後になって

後悔しないで済むのではないでしょうか?

 

まず最初に出来ることは、登山ルートを考える時に

マップの情報などを使って、雪崩が頻発するような

場所があれば避けることです。

 

特に斜度が35度から45度では、大きな雪崩のリスクが

さらに大きいということです。

 

次に考えられることは、天候です。出発日の数日前までに

大量の雪(積雪30㎝が目安)が降ったり、積雪がある場合は

雪崩のリスクが高くなります。

 

登山当日の気温も大切になります。急激に温度が上昇したり

下降する春の登山では雪の層ができやすいので、雪崩の

リスクも高くなります。

 

気温に関しても、登山日の数日前からのデータ―を確認して、

リスクが高いと判断した場合は行先の変更や、中止も考える

必要があると思います。

 

(到着後)

目的の山に到着したら、何が出来るでしょうか?

 

実際は、その山のコンディションを知るには現地に行くことが

一番かもしれません。

 

雪山登山をする方であれば、「弱層テスト」という言葉を

聞いたことがあるのではないでしょうか?

 

弱層テストと言っても色々なやり方があるのですが、

基本的に高さ70㎝位でシャベルの大きさ程の雪を

彫り出し、雪の層が崩れやすいかをチェックするものです。

 

ユーチューブに比較的分かりやすい弱層テストの動画が

ありましたので、ご興味のある方はこちらをどうぞ。

 

もちろん崩れやすいと判断した時は、雪崩のリスクが高いと

いうことになるので、登山は中止ということになります。

 

(登山中)

登山に出発したらどのようなことに注意をして、雪面を移動

すれば良いのでしょうか?

 

山行の準備段階で、マップやその他の情報から雪崩の危険地帯が

分かっていれば、リスクを減らすことができると思います。

 

それと雪崩の約9割斜度が35度から45度の場所で発生している

ということも言われてます。

 

低い木がまばらに生えている個所や、樹林帯で木がない

エリアがある場合は雪崩が頻繁に起こっている可能性が

高くなります。

 

逆に高い木が密集しているエリアでは雪崩の発生する確率は

低いとされています。

 

その他にも雪庇の下側や、カール沢筋なども雪崩が発生する

ことも考えられますので、なるべく避けて通る方がよいと思います。

 

基本的に単独行はリスクが高いため(雪崩遭遇時、怪我、病気などで

行動不能になった場合救援を呼ぶことができない)、良くないとされて

いますが、団体で行動する場合も気を付けて行動をしないと、全員が

雪崩に巻き込まれるといった可能性もあります。

 

団体でよく見かけるのが、ザイル(ロープ)で5~6人が近い間隔で結ばれて

歩いているのを見かけます。

 

その場合、少ない雪面の面積に大きな重量がかかることになるので、

雪崩が起きやすい場所ではリスクも高くなります。

 

ロープで繋がれた状態で、大規模な雪崩に巻き込まれた場合に

人体がどのようになってしまうのか(数百キロの荷重がかかる)

想像がつくのではないでしょうか?

 

もちろんプロの山岳ガイドが講習等で引率している場合もあるとは

思いますが、その中の1人でもバランスを崩して転倒した場合、

繋がれている全員が滑らないような体勢を取れる技術がないと

いけません。それとなるべく雪崩が起きないように衝撃を最小限に

抑えることも大切になります。

 

よくスキーで転倒した衝撃で雪崩が起こることがありますが、

登山でも派手に転ぶと雪崩に直結することも考えられます。

 

仮に雪崩がその場所で発生してしまった場合、全員が一緒に

流されてしまうことにもなりかねないので、ある程度の間隔をあけて

歩く方が良いとされています。

 

【雪崩】巻き込まれたらどうする?

最善の注意を払って登山に臨んだものの、運が悪く雪崩に遭遇して

しまう場合もあるかもしれません。

 

その場合はどうしたらよいのでしょうか?

 

雪崩が発生してしまったら、ほとんどの場合時間的な余裕はないので、

すぐに行動が出来るように日頃からどうするのかある程度考えておく

(イメトレする)必要があります。

 

雪崩は音もなく起きる場合が多いので、雪崩に気づいたら大声で周りの

人にも伝え、同時に自分も直撃がさけられる可能性があるのならば、

横に移動する。

 

巻き込まれた場合は、それほどできることはありません。

 

しかし、ネックウォーマー等を使用していたら、すぐに口元を覆って

埋まってしまった時に口や鼻に雪が少しでも入らないようにします。

 

後は、雪が動いている間は必死にもがいて(良く泳いでという表現も

ありますが)、雪面の上の方にとどまれるように努力をします。

(※過剰に動くと後の酸素消費量が多くなるので、バランス良く行う

必要があります)(※上下感覚もなくなるので、明かりが見える方に

向かって行きます)

 

そして、雪崩の速度が遅くなってきた時点でなるべく自分の口の周りに

空間を確保したり、体を揺さぶって空間ができるようにします。

 

雪崩が完全に止まると、雪は石のように固くなり(埋まった人にしか分からない

かもしれませんが)、まず動く事は出来なくなります(私は雪に埋まった友人を

掘り出したことがありますが、友人もまったく動くことができなかったそうです)。

 

あとは、落ち着いて(難しいですが)待つしかないと思います。

(心を落ち着かせ呼吸をゆっくり行ない限られた酸素を大事に使う)

 

【雪崩】助かる方法は?

雪崩に遭遇してしまい、雪に埋もれてしまった場合の生存率は

15分以内に救助してもらった場合は約90%ですが、30分を

過ぎると約30%にまで低下するといわれています。

 

そして、数時間後には0%になってしまいます。

 

しかし、この数字には色々な要因が絡んでくるので、皆が同じ

状況下におかれることはないので、難しいとは思いますが、

生き残った人に共通しているのは呼吸できていたか?や

早く救出されたか?ということです。

 

「助かる方法は?」ですが、実際には助かるために「事前に何が

できるか?」ということを考えた方が良いかもしれません。

 

まず、雪山登山に行くときの必須アイテムとして、最近話題にも

なっているのがビーコンです。

 

ビーコンは万が一雪崩に埋まってしまった場合に位置情報を

教えてくれるものです。

 

ビーコンは送信・受信機能の両方が含まれていて、雪山に

行くときは「送信モード」にセットをしておきます。

 

仮に雪崩で埋まってしまった場合、近くにいる救助者はビーコンを

「受信モード」に切り替えて捜索にあたります。

 

雪崩に流されてしまった場合、目視で巻き込まれた人を探すことは

まず不可能になりますが、ビーコンを使うことで早く埋まっている人を

探すことが可能になります。

 

本当に助けたいと(助かりたい)と思ったら、その場にいる人が助ける

以外に方法はありません(捜索隊を待つ場合は遺体捜索になります)。

 

雪崩の可能性が少しでもある場合、ビーコンは必ず必要と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

(マムート製のおすすめのビーコン です(動画もあります)。

マムートの製品は性能も良く評価も高いです。

ビーコンは良いものを選ぶことをお勧めします。)

次のアイテムですが、先ほども雪に埋まってしまった場合の酸素の確保が

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大切ということに触れましたが、雪の中で口の周りのスペースが確保できても

15分以内に救出されないと生存率が下がってしまいます。

 

それは自分が吐き出した息によって周りの雪が固まってしまうことで、

二酸化炭素の濃度が高くなり、窒息してしまうことが原因になります。

 

最近では「アバラング」といわれる雪崩で埋まってしまった場合に、

最大で50分もの間酸素の確保ができると言われています。

「アバラング」には酸素ボンベが内臓されている訳ではなく、

口に加えたチューブが雪に含む酸素を取り入れ、

息は後方から吐き出されるので、口周りの雪は固まりにくく

なります。

 

シンプルな構造なので重量も軽く済みます。

 

最後は究極のアイテムになります。

 

それは「アバランチエアバッグ」と言われるものです。

 

(実際に使用した動画はこちらで見ることが出来ます)

 

名前の通りですが、バックパックにエアバックが入っていて、

雪崩に遭遇した際にひもを引くと頭の後ろに大きな風船が

膨らみ頭を守ると同時に、雪に体が埋もれてしまうのを

防いでくれます。

 

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