21世紀の資本

出典:http://www.yomiuri.co.jp

2015年1月31日(土)に、現在最も注目されている、

フランスの経済学教授のトマ・ピケティ東京大学、

伊藤謝恩ホールにて著書「21世紀の資本」についての

講義を行いました。

 

日本でも最近は経済格差などが問題になっていることもあり、

読んでみたいと思った人もいることと思います。

 

トマ・ピケティの「21世紀の資本」の一部のページが

インターネットで閲覧が可能ですが、経済についての

知識がないと、かなり分かりにくい内容に思えました。

 

とはいえ、少しでも内容を知りたいと思ったので、

調べてみました。

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 【トマ・ピケティ】プロフィール

名前: トマ・ピケティ

生年月日: 1971年5月7日

出身地: パリ近郊クリシー

職業: 経済学者

 

主要な研究テーマは、「経済格差と不平等問題」。

2013年に出版した「21世紀の資本」が最初にアメリカで

ヒットし難しい学術書にも関わらず大ベストセラーになり、

最近では日本でも経済格差が問題になっていることもあり、

話題を呼んでいます。

 

トマ・ピケティ【21世紀の資本】内容は?

トマ・ピケティの「21世紀の資本」は、700ページにもなるため、

全部の内容を把握するのは大変なことだと思います。

 

実際に東京大学、伊藤謝恩ホールで行われた約2時間の講義では、

世界で最も経済格差が広がっている、アメリカを例に挙げて

「21世紀の資本」についての説明をしていました。

 

もちろん経済格差は、日本を含むアジアやヨーロッパでも問題になって

いるので、講義でも話に触れていましたが今回は特にアメリカの現状が

分かりやすいように思えました。

 

トマ・ピケティに言わせると、アメリカでは、まず子供に対する教育から格差が

でていることを指摘しています。

 

特にトップクラスの大学には、より多くの投資や献金が行われるのと、

もともとアメリカでは授業料に差があり、より良い大学にはたくさんの

資金が集まるため大学側もより良い教授や、設備を整えることが可能になります。

 

もちろん、より良い大学には生徒も集まるため競争も激しくなります。

競争に勝つためには、早い年齢からより良い教育を受けさせる必要が

あるため、その分、教育費もかかってきます。

 

そのため、親の所得が多ければその分、子供に使う教育費にも

よりかけられると言うのです。

 

ちなみに、アメリカでトップの大学に行っている生徒の親の所得は上位

(トップの10%)にあります。

 

内訳は上位10%が10万ドル(1ドル119円で換算すると1190万円)、

1%が50万ドル(5950万円)の年間所得があるそうです。

 

トップクラスの大学に入れば、その後の就職でもより良い(給料が高い)会社に

入ることが出来るため、ここでまた格差がおこるとのことです。

 

ここまでは、そんなことは当たり前だと思った人も多いと思います。

しかし、経済格差問題は、このような単純なことだけではないようです。

 

このままの話でいけば、何もお金がなくても勉強を頑張ってトップクラスの

大学に入って、良い会社に入れれば上流階級の仲間入りができると思いますよね?

 

トマ・ピケティが調べたところ、いくら良い会社に入ってたくさん給料をもらっても

決して上流階級の仲間入りはできないそうです。

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それは一体何が、原因になっているのでしょうか?

 

これまでの格差問題で主に焦点があてられてきたのは労働者の賃金でした。

経済協力開発機構(OECD)の報告でも、その待遇改善が格差を縮じめる

解決策と考えられていました。

 

まず、トマ・ピケティが始めたのは、15年間かけて富の格差を研究しました。

 

その内容は、世界20か国以上の所得税、相続税等のデータを200年以上前まで

さかのぼって調べ、富がどのように蓄積されていくかのメカニズムを

見つけようとしました。

 

トマ・ピケティが注目したのは、今ままで重要視されてきた労働者の賃金ではなく、

富裕層が持っている株や不動産、預金などの資本でした。

 

この資本が格差拡大の大きな原因だと考えたのです。

 

まず、資本はどのくらいあるのか?ということです。

 

トマ・ピケティの調査によると、世界中の労働者や企業が1年間に生み出した富に対して、

資本の量はその4倍蓄えられていたことが分かりました。

 

では、その資本一体誰が握っているのでしょうか?

 

  • アメリカの場合、トップ10%の富裕層が全体の70%の資本を保有している。
  • そして、その下の40%の中間層が、25%の資本を保有している。
  • 最後に残り50%の人が5%の資本を持っている。

 

このデーターを見ると一握りの人が、資本を独占していることが良く分かります。

そして、これが現代の格差を生み出していると主張しているのです。

 

今までの経済学者の定説では、こうした格差は最初は広がっていても

経済成長すると、格差は縮じまっていくと考えられてきました。

 

実はそれは時代背景にあったのです。ノーベル賞を受賞した、

アメリカの経済学者「クズネッツ」が20世紀前半の

データのように、格差が縮小する現象が、先進各国で確認されました。

 

しかし、そのデーターは短い期間のものだったため、トマ・ピケティは時代の

範囲を広げて調べました。

 

その結果、そのクズネッツが調べた期間以外の前後は差は縮じまるどころか、

常に開いていたのです。

 

格差が一時的に縮小していたのは、ちょうど戦争で資本が破壊されたり

戦争の資金を調達するために国が所得税や相続税が、引き上げていたことが原因

になっていたそうです。

 

21世紀では、少子化がますます進み、遺産が分割されずに、つぎの世代に受け継がれるため、

資本を持つ階層が固定化され、格差が一層開く「世襲資本主義」時代になっていくことを

懸念しています。

 

日本、欧州でも人口の増加率が低く、20年間低成長で、資産格差が広がり19世紀の時のように

戻るのではないかと心配されています。

 

このことから、長期的に考えると今現在の所得よりも、持っている資産の方がより

資産をより早く増やすことになるため、経済格差が広がることが分かりました。

 

しかし、それでは問題の解決にはなりません。

 

トマ・ピケティの考えでは、この経済格差をなくすためには、富裕層に対して

高い税率をかけることを、提案しています。

 

それと同時に、富裕層の資金がタックス・ヘイヴンを適用する国々に流れないように

する対策も必要になります。

 

そうすることによって、より多くの資産(資金)が中間層以下に流れていくようになり、

経済格差も少なくなると考えているようです。

 

今回、トマ・ピケティの「21世紀の資本」の一部をみることで、

現代社会の経済格差について触れることができました。

 

確かに重要な課題と思いましたが、自分的には幸せな生活を送るには、

自分自身の心の豊かさを磨くことも、大切なのではないかと思ってしまいました。

 

みなさんはどのように感じられたでしょうか?

 

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